2019年4月、京都大学経済学部で200人を集める人気講義が始まった。14年から開かれている「企業価値創造と評価」という特別講義。毎年日本を代表する一流企業の経営者が登壇し、学生向けに経営哲学や経営戦略について述べ、さらに学生との質疑応答が展開されている。
川北氏は、京都大学名誉教授。現在は、同経営管理研究部証券投資研究教育産学共同講座・特任教授として活躍している。
奥野氏は、農林中金バリューインベストメンツ常務取締役(CIO)。日本証券アナリスト協会検定会員なども務めている。
本書は、特別講義を書籍化。スリーエムジャパンの昆政彦代表取締役副社長執行役員、コルクの佐渡島庸平代表取締役、三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行取締役執行役会長、東京エレクトロンの東哲郎取締役相談役、日本植物燃料の合田真代表取締役、浜松ホトニクスの晝馬明代表取締役社長の5人による、2019年度に登壇した際の講義録などを収録する。価値創造、評価の取り組み、秘訣(ひけつ)を惜しげもなく披露する1冊となっている。
価格は1500円(税別)。325ページ。問い合わせ先は、ダイヤモンド社TEL03(5778)7240。